偏頭痛の薬について、薬の種類、飲み方、購入方法などを紹介します

特集:女性の頭痛

偏頭痛と緊張型頭痛に関して、女性が男性に対して有病率が高い傾向が見られます。

偏頭痛の有病率は、8.4%といわれているうち、男性が3.6%、女性が12.9%となっています。このことから、偏頭痛に悩む人は男性よりも女性の方が圧倒的に多いことがわかります。緊張型頭痛についても、男性18.1%に対し、女性は26.4%となっています。

ここでは、なぜ女性が頭痛を起こすのかということや、治療薬などについてまとめています。

女性の頭痛の原因:生理周期と頭痛の関係

偏頭痛発作と生理周期は密接に関係しているといわれています。これは、偏頭痛発作が女性ホルモンのバランスが崩れることと関係しているためです。女性は、生理の最初や終わりの頃になると偏頭痛になりやすい傾向があります。これを、月経関連偏頭痛といいます。

月経関連偏頭痛は、月経にともない発作が起こる頭痛で、痛みが強く、持続時間も長いことが特徴です。また、発作が起こる前兆がないため、急に痛みが現れます。再発しやすいため、悩む女性が多いといわれています。

月経関連偏頭痛のメカニズム

月経関連偏頭痛の発症には、エストロゲンの変動とセロトニンの減少が関係しているといわれています。

エストロゲンの変動でセロトニンが減少
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、月経周期にともなって大きく変動しています。排卵日と月経開始時にエストロゲンが大きく減少し、月経3日目から少しずつ分泌量が増加していきます。卵胞ホルモンのエストロゲンが減少する形で女性ホルモンのバランスが乱れると、脳内のセロトニンの量も減少します。
セロトニン不足で頭が痛くなる
自律神経は、血圧や臓器の機能など生命維持に関わる様々な箇所をコントロールしています。その自律神経をコントロールしているのがセロトニンです。つまり、セロトニンの減少は自律神経のコントロールを乱すことに繋がります。自律神経が乱れると、脳の血管が暴走し、頭痛を引き起こすと考えられています。
また、セロトニンには、精神を安定させる働きもあるため、不足すると精神的なストレスを感じやすくなります。それが原因で自律神経が乱れ、さらに頭痛が起こるという悪循環に陥ります。

このように、エストロゲンが大きく変動するときに頭痛が起こると考えられています。

月経がなくなると偏頭痛もなくなる?

月経がなくなる、すなわち閉経すると、偏頭痛がなくなるかどうかについては、明確な答えが出ていません。しかし、一般的には偏頭痛は思春期から20代にかけて始まり、50~60歳程度まで続くといわれています。そのため、閉経後に偏頭痛が軽くなると考えられます。ただし、70歳程度になっても偏頭痛の治療に通院をしている人もいるため、偏頭痛が完全に消失するとは限りません。

また、高齢者は痛みを感じにくい傾向があるため、激しい頭痛を訴えた場合には偏頭痛ではなく脳出血などによる二次性頭痛の可能性があります。

妊娠初期の頭痛

妊娠初期には、頭痛が起こりやすいといわれています。その理由は多岐にわたります。

ホルモンバランスの変化

妊娠すると、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が継続します。そして、胎盤が完成すると月経が停止します。このように、プロゲステロンが増加することによってホルモンバランスが崩れ、頭痛に繋がると考えられています。

一方、妊娠中はエストロゲンの変動が少ないため、偏頭痛が起こりにくい傾向があります。しかし、産後はエストロゲンの増減が元通りになるため、再び偏頭痛が起こりやすくなります。閉経による更年期障害の治療としてホルモン補充療法を行うと、偏頭痛が悪化する場合があるため、エストロゲンが偏頭痛に関与している可能性は十分に考えられます。
鉄欠乏性貧血
妊娠すると、血液量が増加します。しかし、赤血球の増加が血液の増加にともなわないため、血液が薄まった状態になります。この状態を水血症といいます。赤血球を作るためには鉄分が必要ですが、母体だけではなく胎児の分まで鉄分が必要になるため、どうしても鉄欠乏性貧血になるのです。その結果、頭痛が引き起こされると考えられています。
副鼻腔炎(蓄膿症)
ホルモンバランスの低下や胎児への栄養の供給により、母体の免疫力が低下します。そのため、副鼻腔炎(蓄膿症)を発症しやすくなるのです。副鼻腔炎が悪化すると、激しい頭痛をともなう可能性があります。
脱水症状
ホルモンバランスが乱れることで、つわりが起こります。十分な水分を摂取できず、嘔吐などで水分が失われることで、脱水症状を起こすことがあります。その結果、血液の循環が悪くなります。すると、身体は血流を良くしようと血管を拡張させるのです。そのため、神経が圧迫されて頭痛が起こる可能性があります。
ストレス
ストレスは血行不良や筋肉の緊張を招きます。そのため、頭痛に繋がると考えられています。

妊娠中は頭痛薬をのんでも大丈夫?

妊娠中は、母体と胎児を繋ぐ胎盤を通して、酸素や栄養が供給されます。逆に、胎児からは炭酸ガスや老廃物が母体へと送られます。このような状態であるため、母体が摂取した薬が胎盤を通じて胎児に送られてしまうことがあるのです。

薬の種類によっては、奇形や発達障害などのリスクを高めることがあります。これは、薬の種類だけではなく、量や妊娠期間などによって異なります。妊娠中には、できるだけ薬を飲まないことが大切ですが、どうしても必要な場合は必ず医師の指示を仰ぎましょう。できるだけ安全性が高い薬を短期間の使用に留める形で治療を行います。

基本的に市販薬は飲まない方がよく、特に次のような薬は胎児に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

アスピリン
奇形児のリスクを高めます。バファリンAやバファリン顆粒、ケロリンなどに含まれています。
イブプロフェン
妊娠中の服用は避けるべきというわけではなく、避けた方が安心であるとしています。出産予定日から12週以内の服用を避けるよう明記されています。イブプロフェンを含む薬には、イブやバファリンルナがあります。
ロキソニン
妊娠中に服用しても安全であることが証明されていません。そのため、服用する前に医師に相談する必要があります。出産予定日から12週以前には使用しないよう明記されています。

まとめ

女性は、月経周期にともなうエストロゲンの急激な変化が原因で頭痛が起こる場合があります。妊娠中に偏頭痛の薬を飲む場合には、必ず医師に相談しましょう。

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