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偏頭痛の治療と対策

偏頭痛の治療法には、薬物療法と非薬物療法があります。まずは、クリニックを受診して、自分に適した治療法を医師に提案してもらいましょう。ここでは、それぞれの治療法について詳しく解説していきます。

薬物療法

偏頭痛の代表的な治療法は、薬物療法です。偏頭痛に効果があるとされる薬を服用し、痛みなどの症状に対処していきます。

急性期治療(頓挫療法)

症状が強く現れている時期のことを急性期といいます。急性期治療(頓挫療法)は、頭痛が起きたときにできるだけ早く症状を鎮めるための治療法です。急性期の偏頭痛に対しては、軽度~重度の順で次の薬が使用されます。

  1. アセトアミノフェン
  2. 非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
  3. エルゴタミン製剤
  4. トリプタン製剤
  5. 制吐薬

軽度~中等度の頭痛には、非ステロイド系抗炎症薬の中でもアスピリンやナプロキセンなどが選択されます。中等度~重度の頭痛には、トリプタン製剤が使用されますが、軽度~中等度の頭痛であっても、過去に非ステロイド系抗炎症薬を服用しており、その効果がなかった場合には、トリプタン製剤を使用することがあります。

制吐薬に関しては、他の薬と併用する形で使用されます。詳しくは04「偏頭痛の薬の分類」をご参照ください。

予防療法

偏頭痛の予防療法は、完全に頭痛を防ぐのではなく、発作の回数を現在の半分以下に減少させ、頭痛を和らげることを目的としています。また、頭痛の持続期間を短縮させることも目的としており、これらの目的を果たすために、急性期治療薬の効果を増強させます。頭痛の症状が和らぐことで、活動性を改善することができます。

予防療法は、偏頭痛の発作が月に2回以上起こる場合に推奨されます。また、次のような特殊な状況でも予防療法が推奨されます。

  • 急性期治療だけでは十分に活動性を改善できない
  • 急性期治療薬を使用できない
  • 後遺症として神経障害が起こる可能性がある

予防療法による効果については、判定に2ヶ月以上かかります。特に問題となることが起こらない場合には、3~6ヶ月間継続します。そして、偏頭痛の症状が和らぎ、コントロールできるようになれば予防療法に使用する薬を少しずつ減らしていき、可能であるタイミングで中止します。

偏頭痛の薬について、詳しくは04「偏頭痛の薬の分類」をご参照ください。

非薬物療法

非薬物療法は、薬物を使用せずに偏頭痛を改善することを目的としています。偏頭痛の治療は、基本的に薬物療法が選択されますが、次のような場合には非薬物療法を検討します。

  • 薬物療法以外の治療を希望した
  • 薬物療法を続けることができない
  • 薬物療法で用いる薬を使用できない
  • 薬物療法で用いる薬の効果が現れない
  • 妊娠または妊娠している可能性がある
  • 薬剤を使いすぎたことによる薬物乱用頭痛になったことがある
  • 明らかにストレスにさらされている環境に身を置いている

行動療法

行動療法により、偏頭痛を緩和させることができるといわれています。緩和訓練や認知行動療法、バイオフィードバック、催眠療法などがあります。

理学療法

偏頭痛の治療に適用される理学療法としては、経皮的電気刺激や鍼などが挙げられます。

サプリメント

ナツシロギク(フィーバーフュー)という植物、ビタミンB2やマグネシウムなどのサプリメントを処方される場合があります。

ビタミンB2
臓器の機能維持や活動に必要なエネルギーは、細胞内のミトコンドリアによって生産されます。ビタミンB2には、ミトコンドリアのエネルギー生産力を高める働きがあります。偏頭痛の患者は、このミトコンドリアの働きが悪いことが多いといわれており、ビタミンB2を摂取することで偏頭痛を予防できる可能性があるのです。ビタミンB2は、鶏肉やレバー、乳製品、大豆、卵、葉野菜などに多く含まれているので、栄養バランスに優れた食事を心がけることで、自然に摂取できます。
マグネシウム
マグネシウムには、血管の収縮を抑える機能や神経の働きを安定させる作用があるため、偏頭痛の予防に役立つと考えられています。マグネシウムは、大豆製品や黒豆、ひじきやのりなどの海藻類に多く含まれています。
ビタミンE
ビタミンEには、血流を増やす働きがあるため、ゆるやかに頭痛を和らげる効果が期待できます。ビタミンEは、穀類や胚芽油、豆類や緑黄色野菜に多く含まれています。
カフェイン
偏頭痛は、血管が拡張することが原因の一つであるため、血管を収縮させる作用を持つカフェインが効果的と考えられています。カフェインは、コーヒーに多く含まれています。1日3杯程度のコーヒーを飲むことをおすすめします。ただし、カフェインの過剰摂取は頭痛の誘因となる場合があるので注意が必要です。

その他:誘発因子の検索と除去

偏頭痛の誘因は、大きく次の3つに分類されます。

精神的因子
精神的な緊張やストレス、疲労、睡眠不足など
内因性因子
月経周期によるものなど
環境因子
天候の変化や気温差、頻回の旅行、臭いなど
食事性因子
アルコールの過剰摂取や空腹など

これらの誘因を取り除くことにより、偏頭痛を予防できる可能性があります。偏頭痛に悩まされている人の中には、どのような誘因で偏頭痛が起こるのか把握している人もいます。

他の偏頭痛の対策

偏頭痛は、薬物療法だけではなく他にも対策は数多くあります。できるだけ多くの対策をすることが大切です。

暗くて静かなところで体を横たえる

偏頭痛は、まぶしさや音によって痛みが増す場合があります。そのため、暗くて静かな場所で横になって安静にすることが痛みの憎悪の予防に繋がります。

痛いと感じるところを強く押し付ける

血管が拡張することで起きている偏頭痛は、痛みを感じる部分を冷やしたり圧迫したりして血管を収縮させると、痛みが和らぐことがあります。

眠る

偏頭痛は、睡眠をとると改善することが多いです。そのため、偏頭痛が起きたら、作業を中断して仮眠をとることが効果的です。

カフェインが入ったものを飲む

頭が痛くなる初期にコーヒーなどカフェインが入ったものを飲むと、血管を縮む効果があります。

頭痛のツボ

頭痛が起きた場合は、ツボを刺激するとよいでしょう。必ずしも効果が現れるとは限りませんが、気休めにはなるかもしれません。

合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨が交わっている部分から少しだけ人差し指寄りの位置にあるツボで、頭痛だけではなく、肩こりや歯痛、生理痛などにも効果があるといわれています。


画像元:頭痛を和らげるツボ|頭痛の原因と緩和対策|EVE(イブ)【エスエス製薬】

崑崙(こんろん)
外側のくるぶしとアキレス腱の間にあるツボで、頭痛の他にも吐き気やめまい、足のむくみ、腰痛などにも効果が期待できます。
足臨泣(あしりんきゅう)
薬指と小指の骨が交わる部分周辺にあるツボで、頭痛の他に首や肩のこり、月経不順などに効果が期待できます。


画像元:頭痛を和らげるツボ|頭痛の原因と緩和対策|EVE(イブ)【エスエス製薬】

まとめ

偏頭痛に悩まされているのであれば、まずはクリニックを受診して、自分に合った治療法について知りましょう。場合によっては、薬物療法を適用できないことがありますが、偏頭痛は様々な方法で対策できるので心配はいりません。偏頭痛による痛みをコントロールしつつ、発症を防ぎましょう。

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